もし私が著者だったらこんな出版社にお願いしたい―がコンセプトの出版社

会社情報
  1. 出版コラム
  2. 【出版ゼミ4】いいタイトルが思い浮かばない

【出版ゼミ4】いいタイトルが思い浮かばない

【出版ゼミ4】いいタイトルが思い浮かばない

●いいタイトルが思い浮かばない

初めから思い浮かばなくていいです。
タイトルに縛られるのはよくないですし、結局初めに決めてもどうせ後から考え直すことになるので、無駄なことはやめましょう。
例外は、そのタイトルだったら、中身はどうあれ売れると確信がある場合だけです。
その場合は、タイトルが嘘にならないように内容を合わせていきますが、非常にまれなケースと言えます。

では、本文も書き上げたし、いざタイトルを考えようとなったときに、いいのが思い浮かばない・・・そんなときはどうしましょうか。
タイトルは、手に取ってもらえるかどうかを決する最重要ポイントのひとつですから、安易なネーミングは絶対にダメです。だからと言って、考えに考え抜いた
タイトルが成功するとも限りません。

ポイントは2つです。
1)本の内容にふれていること
2)興味をそそること
なんだ、当たり前ですね。でも、ここからはセンスが求められます。有名なコピーライターがキャッチコピーを考えた場合、ワンフレーズ100万円なんていうのも
珍しくありません。それだけ言葉はパワーを持っていて、売り上げを左右するのです。

中身がビットコインの仕組みを解説した本なのに、タイトルが「動物の不思議」なんていうのはあり得ませんが、「ビットコインの仕組み」というタイトルである必要もありません。「ビットコイン革命」など、ひと回り大きな括りであったり、「なぜ、ビットコインは生まれたのか」といった、当然仕組みにも触れているだとうと考えられるタイトルでもいいのです。

興味をそそるという視点では、ビットコインの仕組みを知りたい人にとっては「ビットコインの仕組み」というタイトルはダイレクトでいいのかもしれませんが、仕組みだけでなく、ビットコインのことをいろいろ知りたい人にとっては、それは限定的に映ってしまうでしょう。初めからその仕組みを知りたい人だけに向けて作るのであれば、それでいいのですが、そうでなくもっと広い層に読んでもらいたいなら、「ビットコイン革命」や「なぜ、ビットコインは生まれたのか」のようなタイトルのほうがいいのです。

また、ビットコインに関する本が、あなたの書いた本しかなければいいのですが、普通はすでに競争相手がいたり、すぐに競争相手が増えたりします。なので、読者が限定的であろうが、広範囲であろうが、それら類似本との差別化を図る必要があります。内容自体に差別化できる要素があれば、それを出します。例えば、図版をたくさん使って解かり易く解説しているなら、「図解」「わかりやすい」などのキーワードを入れたりします。著者のプロフィールで差別化するのもありです。例えば、「米ゴールドマン・サックス出身!金融工学の専門家が教える・・・」とか。

どうしても内容的に差別化が難しいのであれば、タイトル自体で興味を引くようにします。例えば先ほどの「ビットコイン革命」「なぜ、ビットコインは生まれたのか」なんかはこの部類に入ります。「なんだか凄そう」と感じさせるか、あるいは見た人の内なる疑問や気持ちをなぞってくれるような質問系のタイトルとかです。この辺は出版業界でも流行があって、例えば「1日1分」など、どこかが付けてその本が売れたりすると、他の出版社もみんな真似しだします。

どんなタイトルの本が売れているのか、また、見かけないネーミングは何なのか、どんなフレーズにハッとするかなど、実際に本屋さんに行ってリサーチするのが早道です。

よくある質問

本の仕様、制作の流れ、著作権に関する事項等をまとめました。

よくある質問を見る

サンプル書籍請求

高品質オフセット印刷の品質を手に取って確認いただけます。

今すぐサンプル請求!

個別相談はお気軽に

お客様のご希望や予算等を伺いながら、丁寧に説明をいたします。

個別相談申し込み