もし私が著者だったらこんな出版社にお願いしたい―がコンセプトの出版社

会社情報
  1. 出版コラム
  2. 【出版ゼミ2】どういう構成にしたらいいか分からない

【出版ゼミ2】どういう構成にしたらいいか分からない

【出版ゼミ2】どういう構成にしたらいいか分からない

●どういう構成にしたらいいか分からない

まずは、よく言われるように「起承転結」を土台にしたほうがいいです。
その上でカスタマイズするならする。
構成に悩んでいるなら、まずは起承転結でいきましょう。

とはいっても、小説なのか、自伝なのか、ビジネス書なのか、ジャンルによっては起承転結のイメージがつけづらい場合があると思います。
そんな時はまず「落ち」をイメージしてください。

小説だったら、どういう結末か。結末に至るまでのターニングポイントは?
自伝なら、結局自分の人生は何だったのか。またはそこから得られたもの、ないしは他人に伝えたいことは?
ビジネス書なら、結局読んでからどうしたらいいのか・・・

そこから逆引きしていきます。

例えばビットコイン関係の本なら、最後に「これからビットコインはどうなっていくのか」というのがあって、そこから「現状はどうなのか」「それを取り巻く環境はどう変化してきたのか」「それはいつ、誰が生みだしたのか」「生まれた背景には何があったのか」などどんどん逆引きしていきます。そのときも起承転結を意識してください。

書くときはそれをリバースするだけです。

どうしても、起承転結が馴染まない内容、例えば料理本みたいなものやエッセイなどのジャンルもあります。それらはカタログ的な構成が馴染みますし、読みやすいでしょう。それ以外にも、自己啓発本や勉強法、その他のハウツー本なんかにも、カタログ的な構成をとっているものを見かけます。
カタログ的というのは、見開き2ページごとにテーマ・内容が変わっていく構成です。起承転結が馴染まなければ、これでも大丈夫です。

この場合は、書きたいことを箇条書きにして、できる限り列挙することです。
まずは、そこからスタートです。

ただ、起承転結であれ、カタログ的であれ、いづれの場合も忘れてならないのは、読者の存在です。
「読者は自分一人だけで、他人には読ませない」というのであれば別ですが、そうでなければ、本は読者がいるから本なのであって、その視点に立つことで初めて受け入れられます。どういう構成にするかということにも、読者が読みやすいかどうかという視点をきちんと盛り込みましょう。

よくモノづくりしている人に見られることですが、どうしても自分本位の価値観に囚われてしまい、自分がやりたいこと、好きなことを形にしてしまいます。
これをプリダクトアウトといいますが、そこでは使う人の気持ちだったり、本当に求めているのは何か、ということがないがしろにされています。
聞けば、「もちろん考えている」というのでしょうが、もしそうだとしてもあくまで制作側・販売側の頭で考えているに過ぎないことが多々あります。
そんななかで販売しても、「売れると思ったのに売れなかった。なんでだろ?」で終わるんです。販売者がいくら熱弁をふるっても、「そんなのいらない」の一言で終わってしまう商品がどれだけ多いことか。

この辺の反省は本づくりにも生かせるポイントです。
独りよがりの作品は売れません。なので、自分で書いたものは、誰かに読んでもらって意見を聞くか、他人が書いたものと思いつつ自分で何回も読んでみることです。それで、本当に読者が求めている内容になっているか、解かり易いか、飽きずに読めるか、などをよく考えます。
これは、ほんとに頭を切り替えないとできません。自己暗示をかけるぐらいの勢いがないと、自分本位の呪縛からはなかなか逃れられないものです。

よくある質問

本の仕様、制作の流れ、著作権に関する事項等をまとめました。

よくある質問を見る

サンプル書籍請求

高品質オフセット印刷の品質を手に取って確認いただけます。

今すぐサンプル請求!

個別相談はお気軽に

お客様のご希望や予算等を伺いながら、丁寧に説明をいたします。

個別相談申し込み