【出版ゼミ11】どの出版社に頼んだらいいか分からない

●どの出版社に頼んだらいいか分からない
自費出版サービスを行っている会社は幾つもあります。大手出版社の子会社なども、親会社の看板を利用して自費出版サービスを行っています。
基本的なサービス内容、オプションでやってもらえること、費用など、それこそまちまちですので、まずは自分の求めている出版の形を明確にしないといけません。
主なポイントは、
1)本文や表紙の出来栄えにこだわるかどうか
2)本を市販するかどうか
3)市販はネットだけか、それとも書店にも置きたいか
4)新聞広告などを出したいか
です。
市販しないのであれば、原稿データを印刷会社に持ち込む方法を使えます。印刷データをすべて自分で作り、本文や表紙の出来栄えにもこだわらないというのであれば、印刷代だけしかかかりませんので最も安上がりです。多少こだわりたいなら、マッチングサイトを使ってデータ作成をプロにお願いすることもできますが、誰に頼むかは自分で探さないといけませんし、他人に頼めば当然費用が生じます。でも市販しないなら、これらの方法が最も安上がりだと思います。
市販したいのであれば、自費出版サービスを行っている会社に依頼することになります。
ここでは、先ほどお伝えした、基本的なサービス内容、オプションでやってもらえること、費用などを比較検討し、自分の描いている出版の形と合う会社を見つけてください。
注意点としては、ネットのサイトの内容だけで安易に決めないことです。
出版の仕組みが一般の人にはわかりづらいので、その情報格差を利用して、知らないうちに不利な条件で契約してしまう恐れがあります。ですから、必ず事前にその会社の担当者と面談し、自分のしたいことをじかに伝え、それに係る作業内容と費用を具体的に確認してから契約してください。
例えば、アマゾンでは販売できるけど本屋さんに並べるのができない会社、本屋さんには並べられるけどそのジャンルのコーナーではなく、特別に用意された自費出版本だけを集めた棚にしか並ばないとか、本屋さんには並ぶが店頭販促や新聞広告ができない会社、実は印税がほとんどもらえないとか、何かというとオプションとなって費用がどんどん増えていくとか、最初に何千冊か購入しないとだめだとか・・・そんな話をよく聞きます。
あとで後悔しないよう、慎重に選んでください。