もし私が著者だったらこんな出版社にお願いしたい―がコンセプトの出版社

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【出版ゼミ13】出版までの時間を短縮するには

【出版ゼミ13】出版までの時間を短縮するには

ここでは著者による元原稿(ワード原稿)が出来ていることを前提に、契約から出版されるまでの期間についてお伝えします。

出版までの期間は会社によってばらつきがありますが、一般的には大体5か月程度だと言われています。

原稿が出来ているのになぜそんなに時間がかかるのかと思われるかもしれませんが、どの会社も限られたスタッフによって幾つもの作品を同時進行で進めている関係上、例えば、原稿内容のチェックだったり、初稿や再校時の校正チェック、表紙デザインやイラストなどの打ち合わせや仕上がりチェックなど、まずは確認のためのやりとりに時間がかかります。もちろん、会社の都合ばかりではなく、著者のスケジュールだったり、著者による文章差し替え依頼などによってもダイレクトな影響をうけます。

また、印刷入稿用のデータが完成した後の印刷工程でも一般的に約3週間ほどの期間を要しますし、取次経由で書店に納品するのに必要な期間なども発売日から逆算して盛り込まなければいけません。

それらをすべて計算すると、通常だとやはり5か月程度かかってしまうのです。

ですが、やり方次第で短縮も可能です。

では早速、その方法をお伝えしていきますが、実は簡単なことです。
先ほど出版に向けてやるべき内容に触れましたが、要するにそれぞれの過程に要する時間を短縮できればいいのです。では、詳しく見ていきましょう。

【一般的な出版プロセス】

著者原稿完成(テキストデータ)

原稿チェック(アドバイス・仕様確認)と割付原稿提出
↓(約1か月)
著者最終原稿完成

レイアウト入稿
↓(約1か月)
初稿出力&著者確認(※表紙デザインなどはここから並行して行います)
↓(約1か月)
修正および再稿出力&著者確認
↓(約2週間)
修正および校了原稿出力&著者確認

印刷入校
↓(約1か月)
倉庫納品
↓(約2週間)
発売

上記のように、原稿が完成してから販売開始まで通常5か月程度の期間を要します。
あらためて何をするのかと言えば、大きく分けると原稿のチェック、印刷製本、販売準備につきます。原稿チェックと販売準備は著者と出版社の事情、印刷製本は印刷所の事情に影響を受けます。具体的には、著者(ほかの用事で忙しい)、印刷所(印刷案件が重なって納期が遅くなる)、出版社(人材不足により案件が重なって納期が遅くなる)などが理由です。

もし、これらの要素を取り除けるならば、著者原稿完成から32日で出版が可能です。
具体的には、関係各位に以下の対応が求められます。
①著者:隙間時間を有効に使うなど極力迅速に対応していただくことで解決(著者の校正チェックは1回のみで、あとは出版社のお任せ対応)。
②印刷所:早期に印刷スケジュールを設定しておくことで解決(原稿提出時に印刷日程も設定)。
③出版社:キャパシティ以上の案件を受けないことで解決。
④その他の無駄時間:原稿提出時に準備できるものは準備しておくことで解決。
→流通登録用書誌情報のテキスト、プロフィール画像、カバーデザイン参考資料を原稿提出時に提出いただきます。また、事前の章立て確認&アドバイス、簡易割付での事前体裁確認などを実施する。

こうした効率化、協力体制がとれさえすれば、以下のプロセスが実現できます。

著者最終原稿提出(テキストデータ)

レイアウト入稿(※表紙デザインなどはここから並行して行います)
↓(5日)
原稿出力&著者確認
↓(2日)
修正&印刷入校準備
↓(2日)
印刷入校
↓(15日)
倉庫納品
↓(10日)
発売

ただ、単純に計算しても期間が約5分の1になるのですから、それ相当の合理化だったり、協力体制が求められます。また、対応可能な出版社、印刷所も極端に限られてくると思われます。早かろう悪かろうでは全く意味がありませんので、その辺はしっかりとリサーチしたり、準備していきましょう。

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